請願を提出し、議会を傍聴された市民の感想です
「人権と平和を守る高島市であることの確認を求める請願」を提出して
兼近 修身
5月13日に橋下大阪市長のいわゆる「慰安婦必要発言」を聞き、これは平和と人権の危機だという想いから表題の請願書を6月議会に提出しました。共産党議員団のお三人と山内議員が賛成してくださいましたが、残念ながら総務委員会でも本会議でも少数否決されました。紹介議員として説明してくださった森脇さん、格調高い賛成討論を展開してくださった福井さん、アドバイスをくださった粟津さんには改めてお礼を申し上げます。
一方、反対討論をされた熊谷議員の「(差別に関して)寝た子を起こすな論」には呆然とするとともに高島市議会の人権意識の低さを思わずにはいられませんでした。
もっとストレートに「非難決議」を求めるべきではなかったか、時間があれば署名も集めたかったなど、いろいろ反省もありますが、この経験を糧にこれからも一市民としてできることをしていきたいと思います。
議員団の皆さんには今後とも、市民の活動の受け皿となってくださいますようお願い申し上げます。
兼近 修身
5月13日に橋下大阪市長のいわゆる「慰安婦必要発言」を聞き、これは平和と人権の危機だという想いから表題の請願書を6月議会に提出しました。共産党議員団のお三人と山内議員が賛成してくださいましたが、残念ながら総務委員会でも本会議でも少数否決されました。紹介議員として説明してくださった森脇さん、格調高い賛成討論を展開してくださった福井さん、アドバイスをくださった粟津さんには改めてお礼を申し上げます。
一方、反対討論をされた熊谷議員の「(差別に関して)寝た子を起こすな論」には呆然とするとともに高島市議会の人権意識の低さを思わずにはいられませんでした。
もっとストレートに「非難決議」を求めるべきではなかったか、時間があれば署名も集めたかったなど、いろいろ反省もありますが、この経験を糧にこれからも一市民としてできることをしていきたいと思います。
議員団の皆さんには今後とも、市民の活動の受け皿となってくださいますようお願い申し上げます。
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「慰安婦」問題の請願に反対された議員の「反対討論」です
1番、ええとこ高島の熊谷ももです。
ただいま討論に付されました請願第2号「高島市が市条例にのっとり人権と平和を守る市であることの再確認を求める」ことの請願につきまして、反対の立場から討論いたします。
本請願につきまして、趣旨に記載されています橋下大阪市長の発言は、公人としての立場を鑑みると、不適切であり軽率な発言であったと言えます。しかしながら、この問題は、市町村という枠内で議論すべきことではなく、国が責任を持って対処すべき問題であり、もっと慎重に取り扱うべき問題であると考えます。
あえてこの問題を取り上げ知らしめること自体が、その方たちに対する人権侵害になり得るおそれもあります。
加えて、請願事項に記載の中の中江藤樹先生の「五事を正す」につきましては、本来、和やかな顔つき、優しい言葉とまなざしで耳を傾け、相手に接することで、全ての人に対し思いやる心を持ってほしいという願いが込められていると理解しているのですが、本請願は橋下大阪市長を糾弾することが意図することのように感じます。五事を正すという高島市の教育の柱をこのような場で、また誤解されるような表現で使うこと自体、非常に疑義を感じます。
本請願の高島市が人権と平和を守る市であることを再確認するとは、表題にあるだけで、趣旨及び請願事項において、その内容とは大きく異なると考えます。
以上のようなことから、本請願に対し採択すべきでないと判断し、反対いたします。
ただいま討論に付されました請願第2号「高島市が市条例にのっとり人権と平和を守る市であることの再確認を求める」ことの請願につきまして、反対の立場から討論いたします。
本請願につきまして、趣旨に記載されています橋下大阪市長の発言は、公人としての立場を鑑みると、不適切であり軽率な発言であったと言えます。しかしながら、この問題は、市町村という枠内で議論すべきことではなく、国が責任を持って対処すべき問題であり、もっと慎重に取り扱うべき問題であると考えます。
あえてこの問題を取り上げ知らしめること自体が、その方たちに対する人権侵害になり得るおそれもあります。
加えて、請願事項に記載の中の中江藤樹先生の「五事を正す」につきましては、本来、和やかな顔つき、優しい言葉とまなざしで耳を傾け、相手に接することで、全ての人に対し思いやる心を持ってほしいという願いが込められていると理解しているのですが、本請願は橋下大阪市長を糾弾することが意図することのように感じます。五事を正すという高島市の教育の柱をこのような場で、また誤解されるような表現で使うこと自体、非常に疑義を感じます。
本請願の高島市が人権と平和を守る市であることを再確認するとは、表題にあるだけで、趣旨及び請願事項において、その内容とは大きく異なると考えます。
以上のようなことから、本請願に対し採択すべきでないと判断し、反対いたします。
6月定例市議会の一般質問
6月定例議会での私の一般質問です。ご覧下さい。
参議院選挙、3議席から8議席に躍進!!
7月21日投開票の参院議員選挙で、日本共産党は改選3議席を大きく上回り、
比例5議席、選挙区3議席の合計8議席を獲得しました。
ご支持、ご支援いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
比例代表で510万票を得て、山下芳生・書記局長代行、小池晃・副委員長、
紙智子・農林・漁民局長、井上哲士・参院幹事長、仁比聡平・弁護士の「ベス
トメンバー」を再び国会に送り出しました。
選挙区では、東京で12年ぶりに吉良佳子、京都で15年ぶりに倉林明子、
大阪で15年ぶりに辰巳孝太郎の新人3氏が大激戦を制しました。
これで参議院で日本共産党は、非改選ふくめ11議席の「院内交渉会派」と
なり議案提案権を得ました。
また、沖縄選挙区では、日本共産党が推薦した糸数慶子氏=現=が自民党を
打ち破って3選を果たしました。
「消費税増税やめて」「原発をなくしてほしい」「平和憲法を守ってほしい」
皆さんとお約束した公約実現に向けて、引き続き全力で頑張ります。
比例5議席、選挙区3議席の合計8議席を獲得しました。
ご支持、ご支援いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
比例代表で510万票を得て、山下芳生・書記局長代行、小池晃・副委員長、
紙智子・農林・漁民局長、井上哲士・参院幹事長、仁比聡平・弁護士の「ベス
トメンバー」を再び国会に送り出しました。
選挙区では、東京で12年ぶりに吉良佳子、京都で15年ぶりに倉林明子、
大阪で15年ぶりに辰巳孝太郎の新人3氏が大激戦を制しました。
これで参議院で日本共産党は、非改選ふくめ11議席の「院内交渉会派」と
なり議案提案権を得ました。
また、沖縄選挙区では、日本共産党が推薦した糸数慶子氏=現=が自民党を
打ち破って3選を果たしました。
「消費税増税やめて」「原発をなくしてほしい」「平和憲法を守ってほしい」
皆さんとお約束した公約実現に向けて、引き続き全力で頑張ります。
請願に賛成討論を行いましたが、賛成少数で不採択に
提案されています「高島市が市条例に則り、人権と平和を守る市であることの再確認を求めることの請願」に賛成討論を行います。
請願者は「人権と平和を大事にする高島市」だからこそ、橋下大阪市長・維新の会共同代表の「慰安婦問題」からの一連の発言に対し、高島市議会は毅然と決議してほしいとの請願趣旨です。
橋下市長の発言は、「戦場では慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる。慰安婦制度は必要だった。強制連行の証拠はない。沖縄米軍の司令官には「日本の風俗業を活用して欲しい」などです。私は、このニュースを聞いたとき、驚きというより衝撃を受けました。耳を疑いました。大阪市長という公人、維新の会共同代表という公人です。同じ日本人として、議員を務めている自分が公的な場で、この人権蹂躙・女性蔑視の妄言に、市民の皆さんの思いを受け止めて発言撤回と謝罪を厳しく伝える必要があるとの、この思いを強く致しておりました。このとき、市民の方が請願を持ってこられたのです。
「高島市人権の実現を目指す条例」の前文には、「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利において平等である。」とあり、「慰安婦問題」はその尊厳を著しく傷つけたものであります。さらに「他者を差別しないという消極的な態度を取るだけでは不十分であり、自らの内なる美しい心に問いかけ、勇気を持って行動に反映する積極的な姿勢が不可欠である」とも書かれています。
請願事項にありますように、すべての人々の性と人権を踏みにじる言動をした大阪市の市長の問題にとどめず、どのように考え対応し行動するか、日本人の人権感覚を世界の人々も注視していますと、問われています。
国会内では超党派女性議員が発言の撤回と謝罪を求めたのを始め、全国の議会からも意見書や決議が挙げられ、橋下発言の深部に流れる「人権感覚の欠如」「女性蔑視」に対し、その発言の撤回と謝罪を求めた内容となっています。海外からもサンフランシスコやニュージャージー・ニューヨーク州などでも「慰安婦」に関する決議が採択されています。
また、言うまでもなく慰安婦は侵略戦争によって引き起こされた性奴隷です。「核兵器を廃絶し恒久平和を希う都市宣言」は核兵器をなくし戦争をなくして平和を希うことを宣言したものですから、請願人がこの精神を活かし行動して欲しいと願われるのは、当然ではないでしょうか。
さらに、和やかな顔で人と接す「貌(ぼう)」、思いやりのある言葉で話しかける「言(げん)」、澄んだ目でモノゴトを見つめる「視(し)」、耳を傾けて人の話を聴く「聴(ちょう)」、真心込めて相手を思う「思(し)」、「貌言視聴思」中江藤樹の「五事を正す」です。これをモットーとする我が高島市議会が、市条例にのっとり、人権と平和を守る市であることを再確認し、あらゆる人権侵害を許さないという意思を市内外に示すことを請願人は求められているのです。
紹介議員のお一人であります山内陽子議員は慰安婦にかかる任意の資料を配布されました、先の戦争では筆舌に尽くしがたい事例が多くあり、今だから語り継ごうと意を決して新聞に投稿されている方のお話もあります。このように、戦争は一般市民の人権を踏みにじる根源でもあります。橋下発言と同じく、こうした人権問題に敏感な市議会であるべき、あって欲しいと願われる市民に応えることは、当然のことではないでしょうか。
請願者のこの三つの観点は、多くの市民の声であろうと確信します。我が高島市議会が請願者の願意を太く受け止め、請願の趣旨をお汲み取りいただき、ぜひ、採択賜りますようお願い申し上げ、賛成討論と致します。
採決の結果、賛成4人で「不採択」となりました。
尚、熊谷もも議員が反対討論を行いました。(後日、掲載予定)
請願者は「人権と平和を大事にする高島市」だからこそ、橋下大阪市長・維新の会共同代表の「慰安婦問題」からの一連の発言に対し、高島市議会は毅然と決議してほしいとの請願趣旨です。
橋下市長の発言は、「戦場では慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる。慰安婦制度は必要だった。強制連行の証拠はない。沖縄米軍の司令官には「日本の風俗業を活用して欲しい」などです。私は、このニュースを聞いたとき、驚きというより衝撃を受けました。耳を疑いました。大阪市長という公人、維新の会共同代表という公人です。同じ日本人として、議員を務めている自分が公的な場で、この人権蹂躙・女性蔑視の妄言に、市民の皆さんの思いを受け止めて発言撤回と謝罪を厳しく伝える必要があるとの、この思いを強く致しておりました。このとき、市民の方が請願を持ってこられたのです。
「高島市人権の実現を目指す条例」の前文には、「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利において平等である。」とあり、「慰安婦問題」はその尊厳を著しく傷つけたものであります。さらに「他者を差別しないという消極的な態度を取るだけでは不十分であり、自らの内なる美しい心に問いかけ、勇気を持って行動に反映する積極的な姿勢が不可欠である」とも書かれています。
請願事項にありますように、すべての人々の性と人権を踏みにじる言動をした大阪市の市長の問題にとどめず、どのように考え対応し行動するか、日本人の人権感覚を世界の人々も注視していますと、問われています。
国会内では超党派女性議員が発言の撤回と謝罪を求めたのを始め、全国の議会からも意見書や決議が挙げられ、橋下発言の深部に流れる「人権感覚の欠如」「女性蔑視」に対し、その発言の撤回と謝罪を求めた内容となっています。海外からもサンフランシスコやニュージャージー・ニューヨーク州などでも「慰安婦」に関する決議が採択されています。
また、言うまでもなく慰安婦は侵略戦争によって引き起こされた性奴隷です。「核兵器を廃絶し恒久平和を希う都市宣言」は核兵器をなくし戦争をなくして平和を希うことを宣言したものですから、請願人がこの精神を活かし行動して欲しいと願われるのは、当然ではないでしょうか。
さらに、和やかな顔で人と接す「貌(ぼう)」、思いやりのある言葉で話しかける「言(げん)」、澄んだ目でモノゴトを見つめる「視(し)」、耳を傾けて人の話を聴く「聴(ちょう)」、真心込めて相手を思う「思(し)」、「貌言視聴思」中江藤樹の「五事を正す」です。これをモットーとする我が高島市議会が、市条例にのっとり、人権と平和を守る市であることを再確認し、あらゆる人権侵害を許さないという意思を市内外に示すことを請願人は求められているのです。
紹介議員のお一人であります山内陽子議員は慰安婦にかかる任意の資料を配布されました、先の戦争では筆舌に尽くしがたい事例が多くあり、今だから語り継ごうと意を決して新聞に投稿されている方のお話もあります。このように、戦争は一般市民の人権を踏みにじる根源でもあります。橋下発言と同じく、こうした人権問題に敏感な市議会であるべき、あって欲しいと願われる市民に応えることは、当然のことではないでしょうか。
請願者のこの三つの観点は、多くの市民の声であろうと確信します。我が高島市議会が請願者の願意を太く受け止め、請願の趣旨をお汲み取りいただき、ぜひ、採択賜りますようお願い申し上げ、賛成討論と致します。
採決の結果、賛成4人で「不採択」となりました。
尚、熊谷もも議員が反対討論を行いました。(後日、掲載予定)